「新・基本英文700選」と「和文英訳の修業」

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昔から「新・基本英文700選」と佐々木高政著「和文英訳の修業」(文建書房)に掲載されている英文の類似性が指摘されている。
これについては、昔から言われているようだが、「和文英訳の修業」の著者自らが著書の中で以下のように触れているのである。

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実際、どの英文が類似しているかについては、比較しているサイトがあるので、そちら*1ご参照されたし。

「新・基本英文700選」と「和文英訳の修業」に掲載されている英文が似ているのは、両書とも出典が同じA.W. Medley著*2「The New Art of English Composition」(泰文堂)だから英文がダブっているだけとのもあり、興味を引かれる。
ちなみに、「The New Art of English Composition」の初版は大正15年!
この「The New Art of English Composition」、現在も入手可能なのは驚く。
The NEW ART of ENGLISH COMPOSITION〈1巻〉
The NEW ART of ENGLISH COMPOSITION〈2巻〉
The NEW ART of ENGLISH COMPOSITION〈3巻〉

ただこれだけ言えるのは、当時発行されていた「基本英文700選」と比較して、「和文英訳の修業」の和文がとにかく古臭いw
最終の改定が1981年だが、その当時の感覚で見ても、ものすごく古臭い…
でも、英文自体は「和文英訳の修業」のほうがシンプル。

和文英訳の修業」は、出版社倒産のため絶版になっていたが、2020年9月に金子書房から復刊されるとのこと。
これは、めでたい。

新装版 和文英訳の修業

新装版 和文英訳の修業

 

 蛇足だが、以下の和文は修正されるのか、ちょっと気になる(wktk

474.
わたしたちの周囲には気味わるいほどの率で気違いがいるが,それは誰にもわからない,本人にも。


※文中敬称略

*1:Googleキャッシュで閲覧可能

*2:A.W. Medley、 飯田 弥太郎、古澤 寛行